何度でも君に恋をする-2

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「……怖い夢、見た」 「どんな夢?」 「……」 類が私の目の前からいなくなる夢。 そう素直に言えばいいのに、恥ずかしくて躊躇ってしまう私。 でも、勘の鋭い類は、見事に私の夢を言い当てたんだ。 「俺が莉菜の前からいなくなる夢?」 「……っ」 「俺は、いなくならないよ」 類は、ちゃんと言葉で安心を与えてくれる。 愛を伝えてくれる。 そしてその言葉に、一切の嘘はない。 愛を言葉にする人ほど、信用ならないって言う人もいる。 私も以前はそう思っていた時期もあった。 だけど類を好きになってから、そんな価値観は見違える程に変わっていった。 「俺には、莉菜だけだから」 「……うん」 「だから莉菜も、ずっと俺の傍にいて」 「……うん。ずっと……ずっと一緒にいる」 類は幸せそうに笑い、私達は唇を重ねた。 これからどうなるのかなんて、わからない。 もしかしたらまた、苦難の道が待ち構えているかもしれない。 でも、私達は二人で乗り越えてみせる。 もう、離れるなんて選択はしない。
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