何度でも君に恋をする-2

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「莉菜は?あれから一度も連絡くれなかったし、俺に会いに来てくれなかったけど。……俺に、会いたくなかった?」 私を捕らえて離さないその瞳が、微かに揺れた。 そのとき、類の気持ちが透けるように見えた気がした。 類も、私と同じだったんだ。 きっと、あの日からずっと。 互いに互いを求めて仕方なかった。 「……っ、会いたかった……!」 ついに、その言葉を告げてしまった瞬間。 類の唇が、私の唇に重なった。 覚えていた、類の唇の感触。 もう二度と、この唇に触れる事は出来ないと思っていた。 互いの気持ちをぶつけるように、私達は何度も何度も、優しいキスとは程遠いキスを交わした。 もう、後戻りなんて出来ないと悟った。 それでも、これでいい。 やっぱり、離れるなんて最初から無理だったんだ。 他の道を選んだって、何度でも私達はこの茨の道へと戻ってくる。 それが、私達の運命なんだと思った。 「……莉菜からアルコールの味がする」 「……」 「誰と飲んできたの?こんな遅くまで」 鋭い質問をしながらも、類はキスを止めようとはしない。
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