何度でも君に恋をする-2

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私だって、そうだった。 別れようと告げたあの日から今日まで、類の事を考えない日なんてなかった。 頭の片隅に、心の片隅に追いやったはずだったのに。 結局、徐々に中心へと広がっていった。 気付いたときには、別れる前よりも、類は私の中で確かな存在になっていた。 「……私もずっと、類の事考えてた。今、類は何してるんだろうって、類はもう新しい恋をしてるのかなって、本当は豪とか亜美ちゃんに聞きたかったけど、怖くて聞けなくて……」 「今日の莉菜、凄い素直だね」 「……からかわないでよ」 「ごめん、つい。嬉しくて」 ほら、そうやって、本当に嬉しそうに笑うから。 私の大好きな笑顔を見せてくれるから。 ……文句の一つも言えなくなるじゃない。 「俺の近況がそんなに気になってたなら、豪に聞けば一発でわかったのに」 「だから……怖くて聞けなかったんだってば」 「俺は定期的に豪から莉菜の近況聞いてたけどね。まぁ当然、莉菜が俺を忘れられないのはわかってたけど。でもその間にいろいろやらなきゃいけない事があったから」 そこで類の笑みがスッと消え、真剣な表情へと切り替わった。
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