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「類がバランスの取れた食事を作ってくれるおかげで、本当に体調良くなったんだよ。いつもありがとう」
「どういたしまして。でも莉菜は今までがちゃんとしてなさ過ぎだったっていうのもあると思うけどね」
「……それは反論出来ないけどさ」
一緒に食事をしながら晩酌をして、互いに今日あった出来事を話し合う。
類は私の話ならどれだけ下らない話でも聞きたがってくれるから、私も類の前ではついお喋りになってしまうんだ。
「桃の酎ハイ、もう一本飲む?」
「うん、飲む」
この日も私の仕事の話をしながら、食事の後に二人でいつものように晩酌をしていた。
類は酎ハイを冷蔵庫まで取りに行ってくれて、私の大好きな桃の酎ハイを手渡してくれた。
「ありがとう」
「そういえばさ」
「うん」
「来週の月曜日、俺休み取ったから。莉菜も月曜店休みでしょ」
「うん休みだよ。どこか出掛ける?」
類と休日が被る事はなかなかないから、朝からどこかに一緒に出掛けるなんて事は滅多にない。
だから、完全に心の中はウキウキしていた。
「莉菜の実家に行こうと思うんだけど」
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