7人が本棚に入れています
本棚に追加
「て言う話がある歩道橋があれだ。」
助手席に座る隆之は、遠くに見える歩道橋を指さした。
確かに遠くにあるそれは、見通しが良いのでハッキリと見える。
周りの景色と不釣り合いさを感じた。
俺が運転する車は、どんどんそれに近づいていく。
通り過ぎるとき、特に何もなかった。
ルームミラーに歩道橋が映ったとき、視線をそちらに向けた。
ミラーには、三人の親子が歩道橋の上に、並んで映っているように見えた。
今もその歩道橋は、あの場所にあるはずです。
最初のコメントを投稿しよう!