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僕が見たことのない店員さんだった。
短髪で、目元が鋭い。こんな感じのイケメン、スポーツ選手にいそうだな……。
「あー、狭川さん」
「了哉、楓さんに連絡。……申し訳ございません。うちの者が失礼を」
「あ、いえ。こちらは別に」
ちらっ、と小野を見る。小野も特に気にしてはいないようだった。
「穂高さんですよね?」
「はい、そうです」
「楓さんからお話は伺っています。どうぞ」
小野とここに来る約束をした後、僕は美作さんにメールで連絡を入れていた。忙しかったら悪いなと思い、電話ではなくメールにしたのだけれど。ちゃんと見てくれていたみたいだ。
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