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新人睦月君 幸太郎
「ちょ、ま、待って…」
「待てねぇ」
昨日の晩から抱き合って散々したのに、遊は元気だ。
若さ?俺身体もつかな……。
昨晩から俺の部屋に遊が泊まりに来ていた。
抱き合って……目が合って……キス。
舌が絡み合い…どちらの唾液なのか舌なのかわからない程のキスをした。
クチュクチュと音がして、身体が熱くなる。
……チュッ、
離した口からは俺たちの唾液が糸を引いていた。
……恥ずかしい。
俺だってこんなに遊を欲してる。
…ふと遊を見つめた視線の先にある時計が目に入った。
「やばっ!遊、ごめん俺そろそろ支度しないと」
「マジかよ。なまごろし~」
不機嫌そうだけど仕方ない。今日遊は休みで俺は出勤。
新人が入るらしく、しばらく一緒に回る事になっていた。
慌てて支度を済ませて出掛けようとすると、玄関先まで遊が起きて来て抱きしめて来た。
「ケガとか、気をつけろよ」
「ん」
俺からキスをして、家を出た。
営業所に着くと筒香さんの隣に、見掛けた事がない子が居た。
きっとこの子だ、新人。
若い。ハタチ位だろうか……
髪は今流行りっぽく……?
(俺ファッションセンス無いから良く解らないけど)
セットして有り、目が二重の割にキリッとしていてクールな印象。
ドライバーと言うよりはお洒落な美容師?
って雰囲気。
「おはようございます、筒香さん」
「相坂おは~こちら今日からの新人くん」
「睦月純也っす。よろしくお願いします…えっと、相坂さん?」
「よろしく。しばらくは俺と一緒って聞いてるけど、間違い無いかな?」
「うっす。お願いします」
見た目に反して体育会系?
適当に挨拶を済ますと俺たちは営業所を後にした。
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