新人睦月君2 幸太郎

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新人睦月君2 幸太郎

新人睦月はゆとり世代の今時男子ってイメージだったが それは見た目だけだった。 テキパキとしていて、覚えも早かったし、筋が良い。 あの顔立ちに丁寧な接客、配達先でも好印象、 早くに独り立ち出来そうだ。 研修も一週間が過ぎた頃には、この仕事初めてのハズなのに…側で見ていなくても任せられそうに感じた。 「睦月そう言えば明日から連休希望だったよな?」 「OBで合宿参加すんで…どうしても…」 「へー。スポ根だ?」 「スポ根って…あんま今、使わないっすよ。歳バレますね」 睦月が笑う。 「う、うるせー。……で、何部だったの?」 「バド部です。これでも結構良い成績残したんすょ」 「へぇ。凄いね。で、母校の合宿かあ」 「すんません、三日間、迷惑かけます」 「あ、そうじゃなくて…全然休みは大丈夫だよ」 遊と付き合ってから、人との距離を取る事が少なくなった気がする。 いつもなら自分から質問しないのに… 「相坂さんも明日休みっすよね?もし良かったら今日飲み行きません?」 「え?今日?」 「仕事の事とか、もう少し話し聞きたくて……あ、いきなりでしたよね、もし空いてたらって思っただけなんで」 充分上手くやっていけそうだけど、やっぱり初めての仕事で睦月も色々心配なのかも。 「うん、いーよ」 「まじっすか!?ありがとうございます!」 菊のお店で待ち合わせすることにした。
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