待ち合わせ 睦月純也

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待ち合わせ 睦月純也

待ち合わせの店に付き、場所を間違えたかな?と思った。 相坂さん常連の店と聞いて勝手にカフェBARっぽい店を想像していた。 目の前には赤提灯の下がった居酒屋。 「KIKUYA…合ってるか」 …相坂さんの意外性を感じた。 暖簾をくぐって戸を開けた。 「いらっしゃ~い」 店主らしき人が真っ先に声をかけてきた。 「待ち合わせなんすけど…」 店内を見渡すとまだ相坂さんは来て居ない様だ。 「あ、2人です」 「テーブル、カウンター、好きなトコどーぞー」 見た感じちょい強面だけど適度に砕けた接客に好感。 カウンターに座ると、なぜか店主らしき人は一瞬びっくりした顔をした。 ん?まずかった? ホールに居る男性からおしぼりが手渡される。 ビールをひとまずオーダーした。 「はい、お疲れさーん」 カウンター越しにビールを手渡される。 さっきの表情は見間違い? 「ありがとうございます」 メニューに目を落とした所で相坂さんが店に来た。
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