こんな怪談

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「いえいえ、お化けとかの悪霊なんです……」  店主は一瞬、呆然としてから、笑い出し、 「何を言い出すかと思ったら。オレは子供じゃないからなー」 「仕方ありません。論より証拠と言いますからね」  すると恭子は、店主を見詰めた。  店主は「えっ」という顔をしていたが、まもなく、 「うわー! 頭がー! 胸がー!」  と苦しみだした。そして、 「分かったー! やめてくれー!」 「いいえ、もう遅いです。あなたは私が悪霊であることを知ってしまったから……。しかし、ここでは……」
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