こんな怪談

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 そこはQ町で、下車した恭子は、商店街の離れにある路地に入っていった。  その先には、「Kドラッグ」という小さな薬局があった。  恭子は、その薬局の通用口から中に入った。  白衣姿になった彼女は、ショートヘアーを少しといだ。  実は彼女は薬剤師で、その薬局の店主でもあった。  薬局の広さは六畳程度で、薄暗かった。  しばらくすると、近くで寿司屋を営んでいる店主がやってきて、 「ゴキブリに効く薬、ありますか?」
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