こんな怪談

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 その夕方、Q町にやってきた恭子が薬局に入ろうとすると、一人の男が立っていた。  栄寿司の店主だった。 「どうかされました?」 「とにかく中に入れてくれ」  恭子は、イヤな予感を感じながら、店主を薬局に入れた。 「あんたが渡した劇薬で、内のばぁさんが死んだんだ。つまり、あんたがあんな物を渡さなかったら、ばぁさんは死ななかった……。オレの言ってる意味、分かるな?」 「つまり……私を脅迫してるんですか……?」
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