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「あぁ。疲れた・・・・・」
肩をグルグル回しながら独り言を呟く
五味 遥 (ごみ はるか) 27歳
運命のいたずらか
ゴミ屋敷に住む 五味(ごみ)だ。
ダジャレかよ!!
誰もいない部屋で一人ツッコむ。
ゴッチャゴチャのデスクの上に傾きながら なんとか乗っているノートパソコンを閉じ
私はゴミの中にダイブした
鼻をつく臭いがする
「うわ・・・・。卵かな・・・・・・」
頭の下のゴミ袋を軽く掻き分け
臭いが一番強い袋を取り上げ
また部屋の奥に追いやる
生ゴミはさすがにキツイな
卵だとしたら・・・・
サルモネラ菌が大増殖中かもしれない
「さて。行くか・・・・・・・・・」
私はムクッと起き上がり
またゴミを掻き分け
クローゼットへ向かう
唯一 この1畳半ほどのウォークインクローゼットだけは ゴミがない。
私の仕事の服が入っているため
臭いがつかないように 一応気を遣っている
その並んだ服の中からクリーニングしたままになっている服を取り出し外側のビニールを剥ぎ 投げ捨てた
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