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目を泳がせていると
彼がボソっと
「太一。・・・湊 太一」
「あっ、あぁ~、あぁ そうそう」
「忘れてたくせに、知ったかするんじゃねぇ。」
すみません・・・・。
「あの、ちなみに湊さんっておいくつですか?」
「もうすぐ28」
・・・・・・・・。
えーっと・・・・・・
私も9月で28歳だから・・・・・・。
「同じですね」
「そうらしいな。」
「なーんだぁ、タメじゃん!!」
彼の腕をバシッと叩くと
その音だけが部屋に響いた
しかも、綺麗になったせいか やたら響いて聞える
「そんなに、俺を怒らせたいのか・・・?」
「い・・・いえ!!すみませんでした」
ガバッと頭を下げると
そんな私の横をサッと彼は通り過ぎ
スタスタとキッチンへ向かって行った
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