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「なに?」
『結論:情報管理者含め、対象を排除』
聞こえるやいなや、という速さだ。チェトリは一瞬、外れた意識をガードシステムに向け。
「〈承認:RPG-7〉ファイア」
またも突然現れる、ゲテモノじみた砲身と砲弾。小脇に抱えた大筒を目測で定め、チェトリが剥き出しのロケットを発射した。
着弾、炸裂。いまだ引っ込めていない装甲板を盾に、ぼくとチェトリは爆風をいなす。
続けて。
「君、名前は?」
「な、なま? え、え、ちょ、良く分かりませんが……」
「じゃあナナシで良いや。行くよ、ナナシ」
「え……え!? ちょ、待っ━━」
チェトリはぼくの肩に手を置くと、光の粒子を放出しはじめる。なにか嫌な予感がしたけど、もう遅い。
ぼくの悲鳴を聞くこともなく、景色が激しく流転した。
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