あとがき

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こんばんは、御景紫苑です。 お話読んでくださり、ありがとうございます。 今回は短めに、シロとクロの日常や思いを、シロ目線の独白と少しの台詞で物悲しく書いてみました。 こういう書き方で一体どれくらいの人に伝わるのかが分かりませんが、このシロとクロは、所謂「横断歩道」です。 白い部分と黒い部分が彼らなんです。 二人は人々を怪我や事故から守るためにその場所で仕事をしているのに、みんなそこにそれがあるのが当たり前で、何とも思わない。 もし横断歩道にも感情があったら? 横断歩道から見上げた世界は狭くて、そこから得る知識も乏しい。 それでも人々に無遠慮に踏まれるのは痛いし、車が上を走るのも痛い。 そして最後では自分達の上で事故が発生し、人が倒れ、亡くなります。 そうやって倒れない限り、自分達に直接触れたり、目線を合わせて見てくれたりする人がいない。 彼らは事故や死を知りません。 だからまたそうやって見てくれる人が現れたらいいなあ、と願うことの本当の意味も分からないまま。 そういう部分が最後の文章での意味ですが、ちょっとホラーにも感じます。 もちろん、横断歩道はその上を歩かないといけないし、ちゃんと信号や車を確認してから渡っても事故に遭ってしまうこともありますが、このお話を読んでくれた方が横断歩道を渡るときにちょっとでも二人のことを思い浮かべてくれたら、とても嬉しく思います。 最後まで読んでくださって、ありがとうございました。 20170524水
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