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週明けの月曜日、鈴蘭は憂鬱な気分で登校した。 頭を悩ませているのはもちろん未知の事だ。 あんなふうに鈴蘭を穢そうとした未知を許せる気にはならない。 今までどんなわがままも、未知だから仕方ないと笑ってやり過ごしてきたけれど、今回の事はさすがに許容範囲を越えていた。 もう未知と友達面なんてできる気は全くせず、鈴蘭は彼から離れる覚悟を決めて登校したのだ。 しかし一時間目が始まっても未知は教室に現れなかった。 また機嫌を損ねて休んでいるのだろうか。 未知のことだ、きっとそうに違いない。 あの日鈴蘭は初めて未知の指示に逆らった。 ドレスを着て来いと言われたけれど、椿のドレスに「着ない」という勇気をもらったからだ。 そして昨日、鈴蘭の家に九条氏と由井がやってきて両親に頭を下げて帰って行った。 その事も未知はとても気にくわないのだろう。 でもあんな事をされたのに、もし未知がひと言ごめんと言ってきたら、もしかしたら鈴蘭は許してしまっていたかもしれない。 でも拗ねたようにまた学校を休む未知。 まるで鈴蘭が謝りに行くのを待っているかのようじゃないか。 昼休み、もやもやとした気持ちを抱え、誠悟と約束した場所へ向かった。
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