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真上にある誠悟の顔をじっと見つめた。 少しの戸惑いと、果てしない欲情の色。 それらが混ざり合った誠悟の瞳。 それよりももっと見たい色がある。 初めて出会った夜に見せた、鈴蘭を激しく求めるあの瞳。 あの時、世界は鈴蘭と誠悟しか存在していなかった。 運命とか性とか、母親とか星崎の家業とかそんなものは全て忘却の彼方にあり、薔薇の匂いと夜空と誠悟と鈴蘭しか存在していなかった。 あの時、何の邪魔も入らずただ本能のままに番えていればと何度となく思ったが、もしそうなっていたとしたらもっと誠悟を苦しめていたことだろう。 今もそうなのかもしれない。 母親と同じ運命を辿ろうとしている誠悟。 それを望まずにはいられない自分。 でもそれでも好きで好きで、誠悟の心に自分という存在を刻みつけたくて仕方がない。 身勝手だとは思ったが、鈴蘭にはこうするしか心からの愛を伝える手段が思いつかなかった。 誠悟の下から抜け出し、制服のズボンに手をかけた。 ベルトを抜き、下着ごとまとめて脱ぎ捨てる。 鈴蘭の中心はすっかりしとどに濡れそぼっていた。
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