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自らうつ伏せになると、鈴蘭は後ろ手に双丘を割り開いた。 こぽりと音を立てて、オメガだけがそこから分泌させることのできる体液が流れた。 「いれて……」 高く突き上げたそこに誠悟の熱が宛がわれる。 「あっ、はあっ!」 誠悟は鈴蘭の腰を掴むと一気に熱を突き刺した。 「あ……、あぁ……。誠悟……、誠悟で、いっぱいだよ」 受け入れたそこは誠悟の質量で満たされている。 好きな人と繋がれた喜びに胸がいっぱいになった。 「うれしい。僕、ほんとに……うれしい」 首だけで振り返ると、誠悟はアルファの本能だけに支配されている目をしていた。 そこにオメガがいるから、ただそれだけの理由で本能が『犯せ』と命令しているような、そんなアルファの目。 誠悟は、自分が抱いているのが鈴蘭であると理解しているのだろうか。 初めて目の当たりにするアルファの本能に、鈴蘭は酷く不安になった。 鈴蘭だって誠悟に抱かれるのだと意識しなければ、オメガの本能に流されてしまいそうになっている。 でも今こうやって繋がっているのはアルファとオメガではなく、誠悟と鈴蘭だからなのだ。 心が彼でいっぱいになるくらいに好きだから、愛しているからこうするのだ。 「誠悟……、僕を見て……。僕のこと、わかる……?」 鈴蘭は泣き笑いの表情で尋ねた。
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