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「鈴蘭、好きだ、好きだ……!一生離さない……!もう俺から離れて行かないで……!」
背中から誠悟に抱きしめられ、苦しさと快感と、誠悟への愛しさから涙が溢れた。全てを誠悟に満たされて、この夜が明けなければいいと思う。でも明日の朝が来ても、明後日になっても、これから死ぬまでの永遠を誠悟だけの番として生きていける。
「んっ!あ、はぁっ……!誠悟、誠悟!僕、もう……」
二回目の絶頂を迎えそうになり、鈴蘭は後ろを振り返った。藍色の闇の中でもはっきりわかる。誠悟は涙で瞳を潤ませながら、幸せそうに笑っていた。
キスで唇が塞がれて、鈴蘭の中で誠悟が弾けた。
「誠悟」
向かい合わせになり、そっと誠悟の髪を撫でる。誠悟は甘えるように鈴蘭の首筋に自分の頬を擦り付けた。
「明日は……、ピル、飲まなくても、いい……?」
誠悟の耳元で鈴蘭は恐る恐る尋ねた。確実にヒートした状態でのセックスは高確率で妊娠をもたらす。
「うん……。いいよ。一生大事にするから」
誠悟も鈴蘭の言葉の意味をしっかりと理解しているようだった。少し照れながらそう言って、誠悟は鈴蘭の肩口で深呼吸した。
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