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上半身が全て露わになると、由井は鈴蘭の腰を抱き浮かせ、腰骨まで下がったドレスから足を引き抜こうとした。 「あの!ちょっと待って!」 眩暈も眠気も一瞬吹き飛び、鈴蘭は由井から距離を取った。 「どうしました?そんなものを着ていては眠れないでしょう?パジャマか何かに着替えましょう」 首を傾げてこちらを見る由井に、鈴蘭はふるふると頭を横に振る。 その瞬間、またくらりと眩暈を感じ鈴蘭は手近なクッションを抱きしめ顔を伏せた。 由井の手がドレスにかかる。 「あ…」 瞬く間にそれは脱がされてしまった。 今夜鈴蘭は腰の線にぴったりとしたマーメイドラインのドレスを渡されていた。 ドレスと共に下着の線と男性である証が目立たないように作られた、サポーター付きのTバックのショーツも。 こんな下着を今まで履いたことがなかったし、男性が履く物ではないと思っていた。 そんな物を履いている自分に顔が耳まで赤くなる。 しかも意識を失う寸前、発情した鈴蘭は誠悟とのキスだけで達してしまっていた。 小さい下着の中は鈴蘭の出したものでぬめっている。 ドレスを脱がされた事で、青い性の匂いが微かに漂った。
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