第1章

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北朝鮮のミサイル実験について書いてみたい。 以前、金正男暗殺について、北朝鮮の仕業と決め付けるのは早いと書いた。 又、アメリカの武力行使についても、韓国のソウルの位置が、休戦ラインから40キロほどの近さである事から、北朝鮮の反撃によって、ソウルで大量の犠牲者が生じる事、日本の米軍基地周辺でも犠牲者が生じる事、グァムも射程範囲で在ることから、アメリカが北朝鮮を攻撃した結果として、ソウルや日本に大量の犠牲者が出た場合、自分の都合だけで同盟国に犠牲を強いる国として、世界中に信用を無くすリスクがある事から、武力行使や暗殺は実行不可能だと書いた。 北朝鮮は、このアメリカの弱味を熟知しているから、北朝鮮はミサイル発射実験を止めないのだ。 北朝鮮の目的は、以前にも書いた事だが、アメリカに(世界中に=アメリカが世界を代表している)核保有国と認めさせ、体制の継続を図る事と、核保有国として隣国を上手に脅迫し、経済援助を引き出す事を考えていると思われる。 要は、中国のような体制を構築するのが目的と思われるのだが、何故アメリカの承認が必要かというと、昔の中国王朝の保護下の朝鮮という形の変形だと考えたら判る。 世界最強国家に認められた金王朝という事になるのだろう。 アメリカや中国は、朝鮮半島のような体験は無いし、それが1300年の歴史があり、民族の体質に染み込んでいるとは思えない。 特にアメリカは、がさつな論理で自己主張をする国だから、金正恩を暗殺できるのだぞというアピールを、金正男暗殺で表したとも考えられ、その可能性があるから、金正男暗殺は北朝鮮の仕業と断定しないでいるのだ。 しかし、こんな謀略を仕掛けたとしても、アメリカの足元を見切っている北朝鮮は、平気でミサイル発射実験をする。 これが現在の状況なのだ。
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