677人が本棚に入れています
本棚に追加
「で?鳴海さんと何があったのかじっくり聞かせてもらうわよ」
「言わなきゃダメ?」
「当たり前でしょ」
本当なら、誰にも言いたくなかったのに。
雪ちゃん、このまま酔っ払って寝てくれないかな……。
「何よもったいぶって。鳴海さんにキスでもされたの?」
「……なんでわかったの?」
「は?ホントに?」
さすがの雪ちゃんも、驚いて口をポカンと開けたまま。
「やっぱり、びっくりするよね。私も何が起きたのかいまだにわかってなくて」
「あの人、まさか本気で絵麻のこと……」
「え?」
「なるほどね。それであんた、最近鳴海さんのこと避けてたんだ」
やっぱり雪ちゃんには、全部見透かされてるんだ。
「だってどんな顔して会えばいいのかわかんなくて……鳴海さんにとっては何でもないことかもしれないけど」
「そうでもないかもよ」
最初のコメントを投稿しよう!