誕生日の夜

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それに、仙堂さんにこないだ助けてもらったお礼もまだ言えてなかったから、ちょうど良いかもしれない。 「なんかすみません……でも助かります。実は少し1人で行くのは心細いので」 あ、でも待ち合わせとかどうしよう。 「あの、私仙堂さんの連絡先知らないので教えてもらっても……」 いいですか?って言う前に、鳴海さんに言葉を被せられた。 「いらないだろ連絡先なんて。18時半にそこの曲がり角のカフェ。遅れんなよ」 そう言って鳴海さんは小走りで会社を出て行ってしまった。 なんかホントにいつも忙しそう……。 「見た?今。あの人、私も隣にいるのに私の方なんてチラリとも見なかったわよ。やっぱり嫌な感じ!絵麻の危機を教えてやったのは私だっていうのに」 隣でぷりぷり怒っている雪ちゃん。 2人はもしかしたら、お互いウマが合わないのかもしれない。
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