誕生日の夜

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陽くんの浮気がわかったあの日。 散々1人で泣いた後、私は予定通り電車で実家に帰った。 家に帰ると既に母と妹の絵里が豪華な食事を作って待っててくれていた。 「お姉ちゃん遅いよ帰ってくるの!待ちくたびれちゃったじゃん」 「絵麻だっていろいろあるんだから仕方ないでしょ。さっ早く食べましょ」 私の母は弁護士。 47歳になった今でも、バリバリ働いている。 私が憧れる、かっこいい女性の代表のような存在。 妹の絵里は20歳の現役大学生。 絵里は将来母のような弁護士になることを目指して勉強している。 絵里は顔も性格も母似で、いつもハキハキしていて明るい。 いつものんびりしている私とは、多分真逆のタイプ。 でも年が5コ離れているからか、私たち姉妹は仲が良かった。 ちなみに私は顔も性格も、父似だって周りに言われる。 いつも元気な母と、優しく穏やかな父。 自分の両親が私の理想の夫婦だった。
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