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そして電話を切る前に、鳴海さんからいつ警察に行くか聞かれた。
やっぱりなるべく早い方がいい。
私を襲おうとしたあの男にも、泉さんにももう2度と顔を合わせたくない。
早く全て解決させたい。
鳴海さんと話し合って、2日後の月曜日の仕事のあとに行くことにした。
鳴海さんも一緒について来てくれるみたいだから、安心だ。
そのとき部屋のドアをノックする音が聞こえて、見ると母が顔を覗かせていた。
鳴海さんとの電話を切り、母を部屋に入れる。
「ごめんね電話中だったのに。なんか楽しそうに会話してたじゃない。相手、男?」
「……会社の上司だよ。それよりお母さんどうしたの?」
「……絵麻、本当に大丈夫?何か危ない目に遭ったりしてない?」
心配そうに私を見つめる母。
さっきまで酔っ払いながら話していたのに、今は凄く真面目な顔だ。
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