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「何かあったら私や絵里にも相談くらいしてよ。……家族なんだから」
本当に私の周りの人達は、どうしてこんなに優しいんだろう。
どうして私の些細な異変にすぐ気付いてくれるんだろう。
「……うん、ありがとうお母さん。今度落ち着いたらゆっくり話すね」
「待ってるわ。あ、別に私達じゃなくてさっきの電話の彼に頼ってもいいんだけどね。絵麻ったらやるわね～彼と別れてすぐ別の男なんて」
「鳴海さんはそんなんじゃ……！」
「あら、鳴海さんっていうんだその人。覚えておこ～。じゃ、おやすみ」
鳴海さんはそんなんじゃない。
もし陽くんと別れたとしても、その後鳴海さんとどうこうなるとかは、今は想像できない。
今は私に好意を寄せてくれているけれど、人の感情なんて簡単に変わってしまう。
簡単に目の前からいなくなってしまう。
永遠に続くものなんて、きっとない。
変わらない愛なんて、私はまだ知らない。
もし本当にそんなものがあるのだとしたら、私もいつか知ることができるのかな。
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