運命の出会い

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1月中旬。 年末年始もとっくに過ぎて、仕事も通常通り忙しくなってきた頃。 「おいタケル!いつ来ても人がいないなこの部署は」 「当たり前だろ営業なんだから」 同期入社の総務部主任、仙堂。 しかも大学時代からずっと一緒だから、コイツとの付き合いはもう10年以上だ。 「総務部は忙しくないのかよ」 「まぁ、ぼちぼちかな。ほら俺、仕事早いからね」 いつもフラーっと営業部にやってきてはくだらない話をして帰って行く。 ちゃんと仕事してんのか?コイツ。 「で?何しに来たんだよ。俺も今から外出るんだけど」 「あぁ、今日さぁ同期のメンバーで飲みに行かね?いつもの居酒屋」 「今日?仕事終わんの多分遅いけど」 「終わってからでいいから来いよ。みんな集まれるらしいから。お前、前やったときも来なかったじゃん」 前のときは確か女と会っていた。 会った女が誰かだなんてもう思い出せないけど。
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