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「主任と飯嶋さんが並んだら凄いお似合いですよ。美男美女で」
村瀬がそう言いながらニヤリと笑う。
やめてくれ頼むから。
とりあえず飯嶋雪に言われたとおり、仙堂に今日の19時に時間空けておいてほしいとメールを送信する。
メモに書いてある場所は、会社からは少し離れた喫茶店。
会社のヤツには聞かれたらマズイ話なのか。
どっちにしろ、伊咲絵麻に何か悪い事が起きているに違いはない。
約束の時間までが果てしなく長く感じた。
そして19時になり、予定を空けてくれた仙堂と一緒に待ち合わせの喫茶店へ向かった。
「ナニナニ?伊咲ちゃんになんかあったの?」
「だからそれを今から聞きに行くんだよ」
「でも雪ちゃん、わざわざ俺も指名してくれたんでしょ?まさかあの子、俺に気があったりして」
「能天気でいいなお前は」
いつでもポジティブすぎて、ある意味うらやましい。
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