781人が本棚に入れています
本棚に追加
「雪ちゃんが俺の事好きだったらどうしよ。今の彼女と別れようかな~」
「多分それは100%ないから、悩むだけムダだぞ」
そんなくだらない会話をしながら喫茶店に入ると、飯嶋雪は1番奥の席に座ってコーヒーを飲んでいた。
「すみません。わざわざこんな所まで呼び出しちゃって」
「いーよいーよ全然!雪ちゃんならいつでも大歓迎だし」
「とりあえず本題に入りますね」
仙堂の言葉を完全に無視して話を始める彼女。
仙堂、哀れなヤツ。
「実は最近、絵麻の周りで変な事が起きてて」
「……足の怪我とか?」
「そうです。あの足の怪我も、一昨日の朝電車に乗るときに誰かに押されたらしいんです。あと少しタイミングがずれてたら……電車にひかれていたかもしれないって」
誰がそんな事を?
何のために?
最初のコメントを投稿しよう!