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「やっぱり近くで見るとホント綺麗だったな~雪ちゃん。マジでタイプなんだけどな~彼氏誰なんだろ。あの言い方だと社内の男ぽくない?」
コイツ、しつこい。
「それより、早速明日からお前も頼むぞ。俺もいろいろ調べてみるから」
「了解。けどさータケルのこと好きな子でそんな事する子社内にいるかな。そんな熱狂的な子の噂、最近全然聞かないけど」
確かに俺の耳にも、そんな噂は入ってこない。
もうずっと社内の女の告白は断り続けているからか、最近は告白してくる女もいないくらいだ。
だけどとりあえず一応、調べてみるに越したことはない。
彼女は今頃、見えない敵に怯えて1人泣いているんだろうか。
それとも恋人の前で、泣いているんだろうか。
どっちにしろ、彼女を傷つける奴はどんな理由があったとしても絶対に許せない。
見つけ出して追い詰めて、同じくらい痛い目に遭わせてやる。
彼女を傷付けたことを、後悔させてやる。
絶対に。
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