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「わ、タケルそれセクハラじゃないの?お前こんな所で大胆だなー」
「うるせ。お前、腫れてんじゃん足」
普通に自分の不注意で転んだだけなら、きっと怪我を隠そうとはしない。
「今すぐ会社の医務室行け」
「……はい」
「伊咲ちゃん大丈夫?俺がおぶってってあげようか?」
アホかコイツ。
「すみません、ありがとうございました」
そう言って彼女は、不自然なくらいに俺から目を逸らして来た道を戻って行った。
「お前よく気付いたな~伊咲ちゃんの足の怪我。俺全然気付かなかった」
最初見たときは、もしかしたら彼氏に暴力でも受けたのかと思ったけど、あんな足首に暴力を受けるのは不自然だ。
けど、ただ転んで捻っただけじゃない。
直感でそう思った。
その後昼飯を急いで食べてから俺も医務室へ向かった。
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