彼女の決断

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その後も結局やんちゃな甥っ子と姪っ子と遊んでやっていたら、あっという間に時間は過ぎてしまい帰宅したのは夜になっていた。 家に入ると、今朝まで彼女がここにいた痕跡はもう何もない。 今朝彼女が作ってくれた朝食を一緒に食べて、幸せだと思ったあの時間さえ夢だったかのように感じてしまう。 だけど寝室に入ると、俺のベッドには間違いなく彼女の香りが残っていた。 あの甘く俺を酔わす香りが。 彼女はまだあの男と一緒にいるんだろうか。 2人の話し合いはどうなったんだろう。 多分別れてはいないはずだ。 浮気していたとはいえ、簡単に証拠なんて残していないだろうし、それに俺を睨み付けたあの男の目。 あれは彼女のことを本気で想っている証拠だ。 俺なら絶対に彼女を悲しませるようなことなんてしないのに。 そんな事を考えながら、携帯を手に取りメールを打った。 まだ一緒にいたとしても、メールくらい送ったっていいだろ。 昼間仙堂から連絡がきて、彼女を襲った男に指示していたのは予想通り泉明日香だったことが判明した。
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