彼女の決断

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しかも極めつけは、会社に戻ってから部長が俺に発した言葉。 「鳴海!頼む明日から3日間名古屋に出張行ってくれないか」 ウソだろ。 頼むから冗談だって言ってくれ。 だけど俺の願いとは裏腹に、めちゃくちゃ申し訳なさそうに頼んでくる部長の顔。 「確かその案件、担当俺じゃないですよね?」 「本当なら担当の江口が行く予定だったんだが、アイツ奥さんが入院しちゃったんだよ。だからといって新人には任せれるような仕事じゃないし……頼むよ鳴海」 「……わかりました」 こうして俺は本当に突然、3日間の出張に行く事が決まってしまった。 アイツの誕生日がこの3日間の中にあるとしたら、もうどうやったって一緒に過ごすことは不可能だ。
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