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そして翌日、出張に行く前に会社に行き総務部に立ち寄った。
「おっタケルじゃん、珍しいなお前の方から総務に遊びに来るなんて」
「遊びに来たんじゃねーから。お前と一緒にすんな」
「なんだよ随分不機嫌じゃん。言っておくけど、俺伊咲ちゃんのこと口説いたりしてないからな!」
口説いてたら多分マジでキレるけど。
「昨日はありがとな。夜アイツからメールきてたよ。仙堂が一緒に行ってくれたから心強かったって」
「マジで?そうそう昨日さ、初めて伊咲ちゃんと2人きりになったけど……あの子、からかうの面白いね」
思わず仙堂を睨みつける。
「でもさ、伊咲ちゃんやっぱりまだ別れてないんだって」
コイツ、俺が聞きたくて聞けなかった事を何さらっとこんなとこで言ってんだよ……。
「浮気されてた事は知ったみたいだけどね。やっぱり情とかあるんじゃない?2年付き合ってたら。やり直すのか別れるか、相当悩んでたよ」
やり直してなんかほしくない。
そんなの別れてほしいに決まってる。
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