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料理を待っている間、鳴海さんから白川さんの話を聞いた。
大学を卒業して経営コンサルタントの会社に勤めた後、経営に興味を持って2年前に独立したみたい。
料理は全く出来ないけれど、フレンチが好きだからどうしてもフレンチのお店を経営したかったらしい。
鳴海さんと仙堂さんと白川さん。
3人は大学時代からの仲間。
3人とも見事にタイプが違う気がする。
仙堂さんはムードメーカー的な明るい人。
白川さんは紳士的で穏やかそうな雰囲気の人。
そして鳴海さんは、クールで一見怖そうだけど、多分誰よりも優しくて些細なことに気が付く事ができる人。
そんなことを思っていたら、白川さんが料理を運んできてくれた。
「うわぁ……おいしそう！」
色とりどりの野菜が綺麗に盛り付けられた前菜。
食べるのが勿体無く感じてしまうくらい、美味しそう。
「いいね、伊咲ちゃんのその素直な反応」
微笑む白川さんを見ながら、雪ちゃんを思い出す。
雪ちゃん……鳴海さんと白川さんが知り合いだなんて知ったら、驚くだろうな。
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