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「私が自分に自信がないのが悪いんです。鳴海さんは私を大事にしてくれてるってわかってるのに……」
「別に自信がないならないままでいい。俺は自信家な女は嫌いだし。性格なんてそう簡単に変えれないんだから、自分を責めるな」
そんな事を言われたのは、初めてだった。
「けど。お前は俺が初めて好きになった女だって事だけは忘れるなよ」
「……はい」
「ちょっと2人とも……甘い雰囲気になるのはいいけど、私のこと忘れてない?」
見ると雪ちゃんが面倒くさそうに腕を組んで玄関先で話す私達を見ていた。
危ない、すっかり雪ちゃんの存在忘れてた……。
「いいなぁ。私もこんなくだらないケンカしてみたーい」
「別にくだらなくなんかないもん」
「俺はそもそもケンカだなんて思ってなかったけど」
「えっ……」
もしかして私1人だけ、焦ってた?
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