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「まさか新しい彼氏ができたんじゃないわよね？」
ここ最近ずっと彼氏のいない同期のナオちゃん。
目が怖いんですけど……。
ここで、鳴海さんと付き合ってるだなんて……私には絶対言えない。
「まぁまぁ、もうそのへんにしてあげなよ。絵麻は元々私達の中で1番エロい体なんだから、色っぽく見えたっておかしくないのよ」
雪ちゃんが助けてくれたけど、エロい体って言葉……全然嬉しくない。
「とにかく飲も！」
結局この日は最後まで社内の噂話でもちきりだった。
みんな本当に社内の恋愛事情に詳しくてビックリしてしまう。
「社内恋愛って結構あるんだね、うちの会社も」
隣の席の雪ちゃんにコソッと話しかけた。
「そうだけど、絵麻のはしばらく内緒にしておいた方がいいよ。噂なんてあっという間に広まるんだから」
雪ちゃんも、噂の的になりたくないから専務との恋は私にしか言っていない。
私もやっぱりこのまましばらく鳴海さんとの関係は誰にも知られない方がいいと、この日改めて思ったんだ。
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