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「あの、私今日ホントに来ても良かったんでしょうか?なんか場違いな気がして……」
「いいに決まってんだろ。ちゃんと招待状もらって来てんだから」
コイツと香那は、あれから何故か仲良くなってたまに2人で食事に行っているらしい。
俺なら絶対あり得ない。
彼女の元彼が、どんなにいい奴だとしても。
仲良くなろうだなんて、思えない。
ましてや2人で食事なんて。
ないだろ、普通。
「おっ鳴海!久しぶりじゃん!」
大学の同級生達に声をかけられ会話をしていると、その中の1人が俺から少し離れた位置にいた彼女の存在に気が付いた。
「鳴海……この子、誰?」
「あの、私……」
「コイツ、俺の彼女」
そう言うと、彼女は緊張しているのか早口で自己紹介を始めた。
「は、初めまして伊咲絵麻といいます!よ、よろしくお願いします!」
どもってるし、噛んでるし。
ホントコイツのこういうとこ……いつ見ても飽きない。
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