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「俺の彼女って……鳴海の彼女?」
「はっ!?マジで!?」
「嘘でしょ!?」
「なんなんだよお前ら」
驚き過ぎだろ。
「あの、すみません、私みたいなのが鳴海さんの彼女で……」
彼女が申し訳なさそうに俺の同級生達に頭を下げる。
「あ、ごめんそういう意味じゃなくて。鳴海がこういう所に彼女を連れて来たのが意外でさ」
「コイツの口から、俺の彼女だなんて紹介される日が来るとは思わなかったよ」
そいつの言葉に、その場にいた全員が納得の様子で頷き始める。
まぁ、確かに俺自身、こんな日が来るとは思わなかった。
「お前らそんな事で驚いてる場合かよ。凄かったんだぞ、タケルの伊咲ちゃんへの猛アタック!そもそも始まりはタケルの一目惚れからで……」
また仙堂が余計な事を言い始めた。
しかも全員、仙堂の話に興味津々だし。
「絵麻、行くぞ」
「え……いいんですか?」
「アイツらは放っておけ」
そう言って2人で先にレストランの隣に併設された教会に足を踏み入れた。
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