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事を終えた後、俺が身体につけた痕をやたらと気にする彼女。
宴会が始まる前に、仙堂が言ってきた言葉を思い出す。
「なぁタケル、今日宴会の後ホテルのプール行かね?」
「は?プール?行くわけねーだろ」
いつもの仙堂の気まぐれな発言だと思って適当に流していたけど、その後の発言に思わず動きが止まってしまった。
「けど伊咲ちゃん達も行くんだしさ、俺らも行こうぜー」
「……アイツ、行くって?」
「言ってたよバスの中で。雪ちゃんどんな水着着るんだろうなー。タケルだって伊咲ちゃんの見たいだろ?」
そりゃ見たいに決まってるけど。
見せたくねーだろ、他のヤツに。
彼女の身体についた痕を眺めながら、自分に軽く呆れる。
完全にガキだな、俺。
その後は飯嶋雪に呼ばれて宴会場に戻って行った彼女。
それから少し経った後、村瀬が部屋に戻ってきた。
「村瀬……悪かったな、無理言って」
「別にいいですよ。楽しい時間は過ごせましたか?……伊咲さんと」
そう言って村瀬が俺を見てニヤリと笑う。
コイツには、バレるよなやっぱり。
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