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香那さんと白川さんの結婚式から1ヶ月が経った12月。
「それにしても、未だに信じられないんだけど。絵麻と鳴海さんが付き合ってるなんて」
「ホント。今年1番驚いたニュースは間違いなくそれだわ」
同期のみんなで、今年を締めくくるプチ忘年会。
酔った皆が話題にしたがるのは、何故か私と鳴海さんの関係について。
「狡いよ絵麻！あんなイケメン家でも見れるなんて最高じゃん。お願いっ1日でいいから私に貸してくれない？鳴海さん」
「ダ、ダメだよそんなの！」
鳴海さんと付き合ってる事実が社内中に知れ渡ってから、もうだいぶ噂は収まった。
やっぱり最初は、私を見ながらヒソヒソ話す周りの視線が気になったりもしたけど、もう今は大丈夫。
噂なんて気にするなって、いつも鳴海さんが励ましてくれたから。
それに、雪ちゃんや同期のみんなも私が噂に苦しまないようにいつも気にかけてくれた。
私は本当に、周りの人に恵まれていると思う。
「ねぇ絵麻、鳴海さんって家にいるときどんな感じなの？家でも会社で見るようなクールな感じ？」
「どんな感じって……」
そう聞かれて思い浮かべてみるけど、家での鳴海さんも、そんなに会社にいるときとは変わらない気がする。
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