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「タケル今日の夜久し振りに飲みに行こうぜ!可愛い女の子のいるお店にさぁ」
「行くわけねぇだろバカ。行きたいなら勝手に行け」
「え~じゃあ飯でいいからたまには付き合えよ」
「今日は絵麻といつもの店行くから無理」
しつこい仙堂を適当にあしらい、食べ終わったトレーを下げようと立ち上がったとき。
少し離れた位置から、俺を睨みつける視線に気付いた。
緩いパーマがかかった髪の、見た感じ好青年そうな男。
……誰だ?アイツ。
「どうした?タケル」
「なんかすげー見られてんだけど。アイツ誰?」
「アイツって?あぁ……あれ、システム部のブッチーじゃん。ブッチー久し振り!」
システム部のブッチー?
システム部って、まさか。
つーか……こっちに呼ぶなよ。
「仙堂さん、お久しぶりです」
仙堂に呼ばれて俺達の目の前に現れた男。
「営業の鳴海主任ですよね。初めましてシステム部の増渕です」
……やっぱり、コイツが増渕か。
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