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「香那さん、白川さん！今日は来て下さってありがとうございます！」
「伊咲ちゃんおめでとう。2人の結婚式ずっと楽しみにしてたから凄く嬉しかった」
香那さんがいつものかわいい笑顔で微笑む。
この人に会うと、いつも私は本当に癒される。
鳴海さんが夢中にならなくて、本当に良かった……。
「絵麻ちゃん、鳴海のタキシード姿に完全に見とれてたでしょ。式の最中」
香那さんのように優しく微笑みながら、白川さんが私を茶化す。
完全に、見とれてました。
そのせいで、転びそうになったくらいだし。
「気持ちはわかるよ、俺も自分の結婚式のときは香那のドレス姿に見とれちゃったし。でもさ、さすがの鳴海も絵麻ちゃんの事見てデレデレしてたよね」
「……してねぇし」
「いや、絶対してたよ。仙堂が撮った動画に証拠が残ってるけどね」
「やっぱりそれ、今すぐ消せ」
鳴海さんはとにかく動画を消去したがっていたけど、何とか私と仙堂さんでそれを阻止した。
後から仙堂さんに見せてもらったその映像には、幸せそうな鳴海さんと私が映っていた。
鳴海さんのいつものポーカーフェイスは、確かに崩れていた。
その表情に、私はやっぱりいつものようにキュンとした。
……これは、絶対に永久保存版。
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