エピローグ

10/14

731人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
そしてダイニングのイスに座っていた私を簡単に抱きかかえて、リビングのソファーに押し倒す。 「あ、あの、まだ食事中……」 「俺はもう食べ終わった」 鳴海さんのスイッチが、何故か入ってしまった。 「……このまま、ここで抱いていい?」 「でも子供はさっき私の仕事が落ち着いてからって……」 「お前に似た女の子が生まれたら、すげぇ可愛いだろうな」 「……鳴海さん、ズルイです」 「何が?」 平然とした顔で私を見つめて、唇を重ねる。 仕事も頑張りたいけど、結局鳴海さんとの生活が今の私にとっては何よりも大切で。 鳴海さんが私との子供を望んでくれている事が、幸せ過ぎる現実。 ……一生、この幸せを守りたいと強く思った。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

731人が本棚に入れています
本棚に追加