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そしてダイニングのイスに座っていた私を簡単に抱きかかえて、リビングのソファーに押し倒す。
「あ、あの、まだ食事中……」
「俺はもう食べ終わった」
鳴海さんのスイッチが、何故か入ってしまった。
「……このまま、ここで抱いていい?」
「でも子供はさっき私の仕事が落ち着いてからって……」
「お前に似た女の子が生まれたら、すげぇ可愛いだろうな」
「……鳴海さん、ズルイです」
「何が?」
平然とした顔で私を見つめて、唇を重ねる。
仕事も頑張りたいけど、結局鳴海さんとの生活が今の私にとっては何よりも大切で。
鳴海さんが私との子供を望んでくれている事が、幸せ過ぎる現実。
……一生、この幸せを守りたいと強く思った。
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