エピローグ

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そして、4月。 私は念願叶って、システム部に戻って来た。 メンバーは昔とさほど変わらなくて、トップも引き続き藤崎部長。 あ、でも。 嬉しい変化が1つ。 私以外にも、今年新入社員で女の子が1人システム部に配属された。  浦田沙耶ちゃん22歳。 私と違って本当に可愛らしくて、凄く素直な女の子。 見ていると初々しくて、自分が入社した当時の事を思い出す。 いつか私も、この子に頼りにされるような先輩になりたいな。 「鳴海先輩、もう21時ですよ。あとは明日にしてそろそろ帰りません?」 「待って沙耶ちゃん、あともう少しで終わるから……」 「おい伊咲!じゃなかった鳴海!」 もう少しで終わりそうっていうときに聞こえてくる部長のいつもの怒鳴り声。 聞こえてるけど、無視しちゃおうかな。 「こら無視すんな。旦那が迎えに来てるぞ」 「え」 慌てて振り向くと、システム部の入口のところに立っている彼の姿。 「早く終わらせろ。帰るぞ」 「あ……はいっ」 鳴海さんの一言で、あっさりと帰り支度を始めてしまう私。
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