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「お前くらいの男なら、女なんて選び放題だろ」
「ちょっと部長、失礼な……」
「部長には一生わからなくていいですよコイツの良さは。むしろ、俺以外の男に理解されても困るんで」
「……」
「……」
部長は呆気にとられ、私はいつもの赤面状態。
「タ、タケルさん帰りましょう!じゃあ部長、お疲れ様でした!」
慌てて鳴海さんの腕を引っ張り、システム部を後にした。
「鳴海さんあんなこと言って……この先部長と顔合わせるの恥ずかしくないですか?」
「別に。イラッとしたから思ってることを言っただけだし」
鳴海さんは私とは真逆の涼しい顔でさらっと言う。
「ちょっと遅いけど、飯食いに行くか。どこがいい?」
「じゃあ、いつもの定食屋さんで」
「またあそこ?他にないのかよ」
「今日はあそこのハンバーグ食べるって決めてたんです。ダメですか?」
「……お前が行きたいならいいけど」
いつだって彼は私に優しくて、甘い。
初めて出会ったあの日から、ずっと。
そしてきっとこの先も。
私たちの甘い生活は、これからも続く。
長い長い道の途中で、もし何かが起きたとしても。
私は最後まで、彼を信じてついていく。
果てしなく甘い、2人の愛を信じて。
---HAPPY END---
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