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今の発言。
完全に狙われている事を認めているような気がしてしまうのは、私だけ?
「ちょ……タケルさん!それってつまり……本当に狙われてるって事ですか?」
タケルさんはいつもの仏頂面のまま、面倒くさそうに私の必死な問いに答えてくれた。
「狙われてるって言ったら大袈裟だけど。まぁでも、見え見えだな」
「み、見え見え?」
「会う度食事に誘われるし、まぁ他にもいろいろ。仕事で関わる分には良いパートナーだと思うけど、プライベートに踏み込もうとしてくる感じが面倒くさい」
会う度食事に誘われる?
他にもいろいろ?
……って、いろいろって、何?
「やっぱり本当だったんですね……」
もう私の頭の中では、その会った事もない女性の姿が勝手に完成されていた。
「営業部なんて、男性社員山ほどいるのに、どうしてタケルさんなんでしょうか……」
けど、どうしてなんてグチグチ言ったところで、どうしてかは私が誰よりもよくわかっている事。
……タケルさんが、素敵過ぎるからだ。
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