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「……一口でいいの？」
「今ちょっとお腹いっぱいで……なので一口だけ」
そしてタケルさんと、1つのプリンを2人で分け合った。
「あ、やっぱり美味しいですね！」
「確かに旨いな」
タケルさんはそんなに甘いものは得意な方ではないけれど、昔からプリンだけは食べてくれる。
それでも甘いものを食べているタケルさんは結構貴重だから、私は思いきり隣からタケルさんをガン見してしまっていた。
「……こっち見過ぎだから」
「だって、プリン食べてるタケルさん結構レアだから……」
「もう何度も見てるだろ。全然レアじゃねぇし」
……何度でも見ていたいんだもん。
「お前、本当に一口でいいの？」
「はい。一口で今日は大満足ですっ」
そう笑って答えると、何故か次はタケルさんが私の顔を凝視してきた。
「な、何ですか？」
タケルさんに見つめられると、胸の鼓動がおかしな事になるからやめてほしい。
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