番外編①sweet days

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「タケルさんも、心配してくれますか?」 『するよ』って言ってほしくて、わざと問いかけた言葉。 口にしてから、自分のあざとさに気付いて自己嫌悪に陥る。 「やっぱりいいで……」 「してるよ毎日」 「……っ」 自己嫌悪に陥ったはずなのに。 次の瞬間には、あざとい自分でもいい、だなんて思っている自分がいた。 だって、こんなにも嬉しい言葉が聞けるなら。 「毎日、お前の心配ばっかしてんだけど」 ソファーの背もたれに肘をつき、私を見つめるタケルさん。 「毎日って……大袈裟ですよ」 ドキドキしながらそう言うと、 「お前の嫉妬なんて、俺に比べれば可愛いもんだよ」 なんて意味不明な返しをされた。 だって私なんて、嫉妬されるような要素は何もないし。 そもそも、話しかけてくる男性さえそんなにいないのに。 雪ちゃんぐらい、結婚後も社内社外問わずいろんな男性から話しかけられていたら、心配になるのは当然だと思うけど……。
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